ロードマッピング ~未来を造る人になる#11~

こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第11回目です。

最初、10回で終了する予定だったのですが、書きたいことが増えてしまいました。今後、回数は限定せずに、研究開発〜商品開発マネジメントについて、順番を追って大切なことを書いていきたいと思います。

今回は、「#11ロードマッピング」というテーマで書きました。

前回は、「#10アイデア出しのためのバックキャスティング2」というテーマで書きました。前回のエントリーは こちら

メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。

前回は、バックキャスティングの位置づけについて解説しました。

今日は、それを受けて、ロードマッピングについて書いていきたいと思います。

<ロードマッピングはフォーキャスティング>
前回、バックキャスティングについて説明したのですが、バックキャスティングの反対がフォーキャスティングです。

フォーキャスティングは、今から未来を予想するというもので、未来予想といえば、どちらかと言えば、フォーキャスティングの方が一般的だと思います。

ロードマップは、時間を追って、何が起こるか(起こすか)を予想するものです。内容は、ロードマップの種類にもよりますが、3年後に技術課題Aが解決され、5年後には技術課題Bが解決され、10年後には技術課題Cが解決され、という内容です。

ロードマップは、「将来どうなるか」を現在ある情報から予想する方法です。

そういう意味では、フォーキャスティングの1種だとも言えます。

<ロードマップの種類>
従来から、ロードマッピングは、ものづくりの会社で行われてきました。例えば、通信や半導体・IT系の会社では、技術の進歩を予想した技術ロードマップが描かれてきました。自動車会社では、社会の変化から技術的なニーズを考察しようとするロードマップが描かれています。

JOSUIでは、ロードマップには、大きく分けて3種類あると考えています。

1 社会の未来を予想する社会ロードマップ
2 商品の進化を予想する商品ロードマップ
3 技術の進化を予想する技術ロードマップ

です。

どのロードマップを作るかは、会社によって違います。会社によって、どれか一つしか作っていない会社もあれば、すべて作る会社もあります。

<なぜロードマップをつくるのか?>
私は、ロードマップを作る最大の理由は、合意形成にあると考えています。

研究開発の方向性を決める(資源配分を決める)重要な意思決定をする上で、社長と研究開発責任者が異なることを予想していたとすれば、合理的な意思決定は出来ません。

そのため、ロードマップを通じて、合意形成を図るのです。

<ロードマップのこれから>
私は、ロードマップは、これからの会社経営で非常に重要になると見ています。

これまでも重要だったが、なくても出来たというのが正解かも知れません。

というのは、技術の進歩を追っていく会社経営が行き詰まっているのは、日本のエレクトロニクスメーカーが経験しているところです。

大きな声では言えないものの、3Dテレビ、4Kテレビなどの技術的進歩を追った製品は、今後もそうたくさんは売れて行かないと思います。

なぜならば、明らかに3Dで映ること、4Kのようにキレイに映ることは、テレビを置き換えるだけのユーザーメリットではないと思われるからです。

既存のテレビをリプレイス出来るようなメリットがないと、テレビが置き換わらないのは自明です。

そのため、ユーザーのメリットを予想するためのノウハウが重要になってきます。

どうすれば、ユーザーメリットを考えることが出来るでしょうか?

その手法の一つがロードマッピングなのです。

次回、ユーザーメリットを考えるためのロードマッピングを考えて行きましょう。

次回は、今日の続きで「#12 ロードマッピング2」と題してお送りしたいと思います。

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