ビジネスモデルを考える2 ~未来を造る人になる#16~

こんにちは、JOSUIの中村です。
新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第16回目です。

今回は、「#16ビジネスモデルを考える2」というテーマで書きました。

前回は、「#15ビジネスモデルを考える」というテーマで書きました。前回のエントリーは こちら

メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。

<ゲームのルールが変わったことに気づく>

前回のメールでは、TPPによってゲームのルール(競争に勝つための「勝利の方程式」)が変わりそうだという話をしました。

TPPでゲームのルールが変わるのであれば、それに対応したビジネスモデルの変化が必要だということです。

ビジネスモデルを変えることは答えの一つです。ゲームのルールが変わることによって、取るべき手段というのは、ビジネスモデルの変革ではない可能性があります。

その一つが買収によるシェア拡大とか、海外に生産拠点を移して価格競争力をつけるという手段でしょう。

ビジネスモデルを変えるのは手段の一つに過ぎません。より重要なのは、ゲームのルールが変わったことに気づくことです。

「気づく」とは意思決定者(あるいはその合議体)が気づく必要があります。適切な対応を取るためです。

<ゲームのルールの変化はどのようにして起こるのか?>

ゲームのルールが変わることは一気には起こりません。予兆となる現象が、数年から数十年に渡って起こります。

例えば、カメラのデジタル化の流れは、数十年かけて起こっています。最初のデジタルカメラは1975年に開発されました。日本の市場では1980年台に各メーカーから試験的な製品がいくらか販売され、1994年にカシオ計算機が発売したQV10という製品がヒットして、ここからデジタル化が数年かけて進展しました。

そして、アナログカメラの終焉の象徴と言えそうなのがコダックやコニカミノルタのフィルム事業の撤退です。

このように、ゲームのルールの変化は、長い時間をかけて起こります。少しずつ試験的な製品が販売されるなどのニュースが流れることによって、気づくチャンスがあります。

<気づくには?>

デジタルカメラのケースでは、20年程度の気づく期間があった訳ですが、気づいた会社、気づいたけど無視した会社に別れるのではないかと思います。

気づいた会社は、日本のメーカーです。富士フィルム、キヤノン、その他カメラメーカーも電気メーカーも気づいて開発を進めていました。

一方、コダックは「気づいたけど無視した」企業と言えるでしょう。なぜなら、最初のデジカメを開発したのはコダックの社員だからです。

私見ですが、気づくには、3つの要素が必要だと思います。

1)風通しのいい社風
風通しの良い社風が必要だと思います。既存のビジネスモデルに変化を迫るようなニュースを組織は受け入れようとしないからです。『失敗の本質』(野中郁次郎他)に事例が豊富に書いてありますね。

2)優秀な人材・教育
ピンチだと気づく人材が必要です。そのためには、既存のゲームのルールが説明できる必要があるし、現在のゲームのルールがどういう要因でできているのかを説明できる必要があります。そのような人材を育成するには、ある程度の教育も必要でしょう。

3)組織体制
社風や人材がいてもダメです。ピンチをピンチだと言ったとしても、社員食堂で言っても何も決まらないのです。役員会議で検討する必要があります。部門横断的に、重要な事項を真剣に検討する組織体制が必要になります。一般的には、研究開発会議がそれに対応すると思います。

<ビジネスモデルを変えるには?>

これらの仕組みがあって、変化に気づいた上で、必要な場合には、ビジネスモデルを変えることがあります。

では、ビジネスモデルを変えるにはどうすれば良いでしょうか?

答えは「正しい準備」です。

次回、そのことを説明したいと思います。

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