ダントツ化フレームワーク3 任せない ~未来を造る人になる#20~

こんにちは、JOSUIの中村です。

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、新規事業・研究開発リーダーに向けたメールシリーズ「未来を造る人になる」の第20回目です。

今回は、「#20ダントツ化フレームワーク3 任せない」というテーマで書きました。

前回は、「#19ダントツ化フレームワーク2 競争しない」というテーマで書きました。

前回のエントリーは こちら

メールのバックナンバーは こちら からご覧ください。

前回のメールでは、ダントツ化フレームワーク「競争しない」について書きました。BMWやハーレー、シマノやキーエンスなどの企業の例を挙げて、競争しないことが高収益事業を創り出すことを説明しました。

<任せない>

今回は、サプライヤーとの関係を考えた高収益事業のためのフレームワークである「任せない」を説明したいと思います。

なぜ、「任せない」のが大事なのか?

私がこのように思うようになったキッカケは営業経験です。私には、一部上場の超大手ばかりを相手にした営業をしていた時期がありますが、一部上場の超大手といえども、内実は様々。進んだ会社もあれば遅れた会社もあります。

進んだ会社は業績が良いのに反して、
遅れた会社は業績が悪いのです。

営業をするにつれて面白い現象を目にすることになりました。それは、進んだ会社ほど(業績の良い会社ほど)アウトソーシングをしないことです。正確に言えば、アウトソーシングはするのですが、ごくごく限られた分野しか外部に出さないのです。

一方で遅れた会社は、企画などの会社の中枢機能までアウトソースするなど、積極的にアウトソーシングを活用します。

進んだ企業と遅れた企業は、アウトソーシングの活用についてもこうも違うものか、と関心を持った記憶があります。

<サプライヤとの関係整理>

このような経験に基づいてコンサルティングを開始して事例研究をしてみると、進んだ企業ほど、サプライヤに任せない姿勢がわかってきました。

どういうことかといえば、
・サプライヤが価格交渉力を持っている商品は極力買わない
・必要なら自前で作る
という企業姿勢が鮮明なのです。

上記の営業の時に経験したことが、そのまま裏付けられているなと感じたのです。

<企業の事例>
●キヤノン
キヤノンはデジタルカメラのメーカーですが、デジタルカメラのケース(外装部品)も自前で設計して特許を取得しています。

●トヨタ自動車
トヨタ自動車は、ハイブリッドや電気自動車のコア部品であるパワー半導体を自前で開発・設計・製造しています(ホンダや日産は電気メーカーから購入)。

●小売各社の農業
イオンやセブン-イレブンはこぞって農業に取り組んでいます。また、鮮魚などは市場で買い付けず、漁師や漁協から直接買い付けるという現象が起きています。

●小売各社のPB商品
子ども用品の販売店である西松屋は、従来はメーカー品を購入していましたが、新たにベビーカーなどを自前で設計・製造するようになりました。

●農家の”脱”JA
先進農家は、種苗や農薬等の調達において脱農協を図っています。販路開拓においても同様です。

●ブリヂストン
ブリヂストンは、ゴムの栽培のための農場を自前で確保しています。

<事例から得られる示唆>
事例から得られる示唆は、サプライヤに任せないこと。サプライヤに何を任せないかと言えば、供給する部品や材料を任せないということではないのです。部品や材料と共に供給される「情報」まで供給してくれるのを待たないのです。

もうすこしわかりやすく言えば、部品や材料がどのように出来るのか、分かった上で注文を出すのです。それによって、価格交渉力を維持することが出来ますし、イザという時にサプライヤを変更することが出来るのです。

PAGE TOP