キラー技術とは?
キラー技術とは、独自技術で特許などの知財が取得できる技術のことです。
成熟ものづくり企業において、粗利50%を超えるのは難しいとされていますが、キラー技術のある事業をすることにより、会社全体として50%超え、商品によっては粗利90%を超える事例もあります。
量産品で粗利50%を平均して超えていれば、再投資により更に高収益を目指すことが可能になります。
そして、研究開発費を売上高比で10%以上使っても、営業利益率で10%以上にすることは可能です。
営業利益率15%を超えれば誰にでも「高収益企業」と言ってもらえます。
成熟ものづくりの業界において、安定的に営業利益率15%以上の高収益企業になるためには、キラー技術(独自技術で特許などの知財が取得できる技術)が絶対に必要です。
普通の社員でキラー技術を生み出す方法がキラー技術開発法です。
キラー技術への取り組みができるのは
キラー技術への取り組みができるのは、残念ながら社長のみです(社長に全権委任された役員等も含む)。
技術戦略・知財戦略というのは、社長が考える事ではないと思われるかも知れません。
しかし、ものづくり企業で独自技術と知財をなくして、どうして差異化ができると言うのでしょうか?
独自技術と知財化を実現し、価格主導権を獲得するには、社長にしかできない仕事をしなければなりません。
それは、独自の資源配分です。最終成果として独自技術と知財が生まれるように仕組むのです。
経営資源をどのように配分するのかを最終成果から考える、これが経営者に求められる思考方法です。
最終成果がキラー技術(独自技術で特許などの知財が取得できる技術)だとすれば、自然にキラー技術に至るように資源を調達して投入する。
これが社長の考えることなのです。
ただ、社長が「独自技術で知財が取れる」とイメージしても、資源調達の意思決定には至りません。
もう少し詳細なイメージが必要です。
キラー技術開発法の真髄はココにあります。
顧客が気づいてもいなかった課題(顧客の潜在課題)を解決出来るように仕込むのです。
それだけではありません。
競合ができないような技術でそれを実現するのです。
どのようなキラー技術が適切なのか?このことに答えを見いだせていなければ資源投入はできません。
あなたの会社では、自然とキラー技術に至るようにモノゴトを進めているでしょうか?
経営者のあなたは資源を調達・投入できていますか?
キラー技術開発法とは?
この思考方法に基づく研究開発のやり方を「キラー技術開発法」と言います。
社長には、結果的に他者と差異化されている状態に導く責任があります。
自己の資源配分に関する意思決定により、数年先に会社から出される新商品が差異化され、高収益を生んでいるようにするのです。
独自技術により独自の顧客価値を提供できるようにする資源配分がキラー技術開発法です。
なぜ普通の社員でキラー技術が開発できるのか
なぜ普通の社員でキラー技術が開発出来るのか、と思われると思います。
知財とか独自技術といえば、高学歴の技術者が何かをしなければならない、そんな感じを受けるのではないかと思います。
しかし、普通の社員でキラー技術を生み出すのは、現実的なことです。
なぜかと言えば、それは仕組みで生み出すものだからです。
仕組みとは、普通の社員で回せる業務のこと。業務になれば誰でも回せます。
業務になるからには、マニュアルやフローチャートがあるのです。
「フローチャートに沿って、マニュアルどおりやればうまくいく」、というのは言い過ぎかも知れません。
もちろん、仕組みを運用するのはアルバイトでも済む話ではありません。
当然ながら、しっかりとした技術的知識や研究開発に関する実務能力が必要です。
しかし、スーパーマンでなくても全く問題ありません。
業務によって付加価値を生み出してこそ、会社ではないでしょうか?
キラー技術開発法は、業務によってキラー技術(独自技術で知財が取れるもの)を生み出して行く方法です。
キラー技術開発法の構成要素
キラー技術開発法は、次の3つから構成されます。
①顧客の潜在課題を発掘する技術マーケティング
②商品に独自性をもたらす技術戦略・技術プラットフォーム
③高収益をもたらす知財を取得する知財戦略
言葉の意味はセミナーで解説します。ぜひセミナーにお越しください。
キラー技術開発法のセミナー内容
「キラー技術開発法」のセミナーでは経営者の思考方法に留まらずに研究開発の方法を解説します。
キラー技術開発法では、社内技術を活かしてキラー技術を開発します。
社内技術を活かせば、速くでき、速さは独自性へと結実します。
なぜなら他社より速く開発に成功すれば、オンリーワンの状態になれ、知財がとれるからです。
社内技術を活かすため、畑違いの努力をする必要はありません。そう、あなたの会社でも実現出来るのです。
ただし、理解と実践は違います。
自転車に乗る方法を頭で理解するのと、実際に乗れるのは違います。
独自技術で特許を取る。
こんなことは当たり前のことです。
しかし、それが十分にできない会社が多いのが現実です。
「そんなことは分かっている」と言うのなら実践する必要があります。
実践の第一歩は、当たり前のことなのに実践できていないことを認めること。
キラー技術開発法も同じです。理解と実践は違います。
セミナーでは、経営者に求められる思考方法を解説しつつ、できるだけ具体的なことにも触れます。
具体的な事を参考にして実践することを考慮していますので、理解するだけでなく実践して頂きたいと思っています。