・このページは、凝縮してR&Dマネジメントの基本的な考え方を説明するものです。
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動画による説明(約10分)
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テキストによる説明
はじめに
この動画ではR&Dパイプラインについて説明をいたします。投資家向け成長目標を達成するR&Dパイプラインの構築です。
投資家向けに大きな会社であればあるほど一般的に公開会社上場している会社が多いと思いますので、投資家向けに成長目標を説明しているというようなケースが多いと思います。そうでなくてもそのような目標を社内で持っているというケースがほとんどかと思われます。
そのような場合にどのようにして達成するのか?
という道筋を示すのがこのR&Dパイプラインということになります。
では見ていきましょう。
メリット1

R&Dパイプライン構築のメリットは何かというと20何十年間に何億円の利益という投資家向けの目標達成を自信と根拠を持てるということです。
今しばらく一般公開会社であればこのような利益の目標を持っているケースが多いと思いますけども、その目標に対して達成手段とか達成ができるかどうかの見通しが成立しないというケースもありますが、そのような見通しのなさを状況打開して見通しに根拠と自信を持つことができるというのがメリットの一つ目です。
メリット2
次にその達成のロジックの一つになりますが、技術者が競争ゆうテーマを立案し経営は実際に投資が可能になるということです。皆さんの会社ではゾンビテーマばかりに投資していないでしょうか。
ゾンビテーマばかりに投資すると当然ながら儲からないどころかお金を無駄にしていくというようなことにもなりかねません。
そうなると、そのようなことを打開して競争優位性のあるテーマを作り出すことができるとそれに実際に投資することができるというのがメリットです。
メリット3
次にパイプラインという仕組みによって経営する次世代経営者を育成できるというのがメリットです。
おそらく次世代のどのように育てるのかということは皆さんの安心地だと思います。そのような次世代経営者がもし経験と感だけで生き残っていくとすると、このような投資家向けの目標というのは確実に達成し得ないものとなりますので、次世代経営者が仕組みによって自身と根拠を持てる材料を作っていくというのがメリットの三つ目になります。
R&Dパイプラインとは?
ではパイプラインについて見ていきましょう。こちら右側から見てほしいんですけれども、現状利益と目標利益があります。この現状利益と目標利益に対してこの差がありますね。この差を目標とします。

その目標の差に対してR&D投資を行います。すると競争ゆうテーマが立案され、その立案された競争ゆうテーマに対して投資が可能となります。この投資が実現できることによって新たな利益が生まれ、その新たな利益が次第に現状利益に寄与していくというような仕組みがR&Dパイプラインです。
R&Dパイプラインを支える仕組みとは?
一方でこのパイプラインを構築する上で注意が必要なのが、まずテーマが曖昧であるケースもあると思います。テーマが曖昧であるケースでは、その曖昧さを解消するためにどのような情報を入れるか、どのような情報を元にしていくか、その方針が組み立てられているかどうかというのを考えることが非常に重要です。

それから利益が見込めるテーマが限られてしまっているというケースもあります。そういった場合にはどのようにして新たなテーマを見つけるか、どのようにして新たな競争ゆうテーマを立案していくか、その方法論が確立されていることも非常に重要なポイントになります。
また、投資が難しいというケースもあるかと思います。特に技術者と経営陣の意思決定が合わないというケースでは、どのようにしてその合意形成を進めていくかというプロセスも確立されていることが必要です。
そのような状況を解消していくためには、明確なガバナンスが求められます。そして、このR&Dパイプラインを効果的に実施していくためには、組織文化も変革していく必要があります。こちらが大まかなR&Dパイプラインの構築に関する内容となります。
潜在ニーズの発掘

この動画を通じて皆さんに伝えたいのは、R&Dパイプラインは投資家向け成長目標を達成するための非常に有効な手法であり、その構築には注意が必要ですが、しっかりとしたロジックとプロセスがあれば、成果を上げることができるということです。
そしてそのテーマに対してプロジェクトを展開していくという流れになります。そのプロジェクトを展開していく中で実現のためにはどのような技術が必要で、その技術を組み合わせていくという流れがR&Dパイプラインです。
こうした中でこのマネジメントに関しても大きな違いが生まれてくるわけです。それはまず技術者がどのような競争激しい市場で稼ぐテーマを選ぶのかということです。そのためには技術者として競争激しい市場で稼ぐテーマを見つけ出すというスキルが必要です。技術者自体がそれをやってくれるとも限りませんので、そのために経営は選択肢を選定して提案を行っていく必要があります。
そして次に投資できるポートフォリオを作るということです。これは例えば500万円投資できるとしたら、その中でどれくらいギャンブルにするか、どれくらい確実なものに投資するかというバランスを考えていく必要があります。
これに対して技術者は単に新しいものを作り出せばいいというだけで、どれくらいギャンブルにするかということには無関心です。そういった選択肢を経営が選定して指示を行っていく必要があります。それに対して技術者はその指示に基づいてプロジェクトを進めていくわけです。
次にはそのプロジェクトに対してどれくらいの資金を投じるかということです。これも経営はケースバイケースでどれくらい投資するかということを決定していく必要があります。これに対して技術者は単にやりたいことをやっていればいいので、それに応じて必要な予算を提案する形になります。
ゾンビテーマの可視化と新陳代謝
その中でのプロジェクトの進捗も見えてくるわけですが、これも経営はどれくらい進捗を見るかというのを判断していく必要があります。技術者は単に進捗さえ出せばいいわけで、それに対してどれくらい進捗が見えてくるかということも経営が見極めていく必要があります。

こうした中で新しいテーマのためにプロジェクトを進めていくわけですが、その中で必要な技術もしっかりと見つけ出していく必要があります。これは技術者の役割です。技術者は新しいものを作り出せばいいわけで、そのためにどのような技術が必要なのかを見極めていく必要があります。
そしてそれを実現するための技術者の指導というのも必要です。技術者は単にやりたいことをやっていればいいので、それをどのようにして実現していくかという指導が経営から必要になります。
その中でどのような技術をどのように組み合わせるのかというロジックが生まれてくるわけです。これは経営としては技術者に対して「こういうロジックが必要だ」という提案を行っていく必要があります。
まとめ
このような流れを組み立てていくことで次第にパイプラインが形成されていくわけです。その中で経営が提案し、技術者が実現していくという形になります。
こうしてR&Dパイプラインを構築することで、投資家向けの成長目標を達成する手段として活用できます。このような仕組みが整備されることで、企業は競争激しい市場での存続と成長を実現することが期待されます。
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