技術の棚卸しは目的ではない【技術企業の高収益化#101】

技術企業の高収益化、中村です。

やっと涼しくなってきましたね、まだまだ暑いですが、夏もそろそろ終わりです。

私事ですが、私は森山直太朗の「夏の終わり」という歌が大好きです(笑)。

最近、技術の棚卸しとテーマ創出という問い合わせをいただくことが多くなっています。

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【技術の棚卸しとテーマ検討会運営】
https://innovest.jp/rd/tech_inventory/

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この「技術の棚卸し」なのですが、どうしても「棚卸しを実施してみたがうまくいかない」という感想をお聞きします。

コレに対する私の答えは簡単で、「それはそうです、棚卸しは目的ではないのですから」です。

「棚卸しのための棚卸し」では意味がないんですよね。

それこそ、棚卸しの粒度や言い方など、細かい部分が問題になります。

企画部門の依頼でデータを出して企画部門でまとめた、だけに終わりがちです。

目的が何なのか?によって技術の棚卸しの方法も内容も異なります。

テーマの創出に的を絞って考えれば、技術の棚卸しもどの程度やればよいかが分かります。

テーマの創出であれば、「どんなテーマがほしいか?」を考えることが重要です。

テーマには大きく分けて二種類あります。

1)既存事業の次を支えるようなテーマ

2)新規事業テーマ

です。

そして、これら2つは、アプローチも異なるのです。

どういうことかと言えば、入れるべき情報も違うし、分析の方法も違うということです。

テーマを創出するということは、計画を作ることです。

計画には、計画を裏付ける情報があるはずです。

計画は最初は仮説なのです。

そして、裏付け作業は調査です。

つまり、テーマ創出とは、仮説に基づいた調査なのです。

こうした前提がないまま「技術の棚卸し」を実施しても望ましい効果を産みません。

「何のために棚卸しをしているのか?」という話になります。

調査が先になり、「仮説はどこだ?」という話になります。

それで、冒頭のような話になるんですね。

まずは目的をハッキリさせましょう。

そして、目的に応じた活動をデザインしましょう。

「夏の終わり」を聞きながら書いています。

歌いたくなりますね〜。

高い声は出ないですが・・・(笑)。